« 満員御礼 | Main | 赤と黒 »

静岡の町を着物で歩く?

昨日は、着物の情報誌「和煦」の方が取材にみえました。手のひらサイズの冊子で、着物の楽しさやおもしろさ、和・日本文化のもつ魅力などを、現代生活というロケーションをふまえた上で、紹介している雑誌です。季刊で毎号、ひとつの街を特集し、その街の文化や活躍するアーティスト、注目のショップなどを紹介しています。前号などは小布施、いい感じでした。

そんなわけで今朝は、いつも個展などで着ているユニフォーム(着物)を朝から着て、おしゃべりすること3時間。主に、何故この道に入ってしまったかなどを聞かれました。改めて聞かれると面白いもので、「きっかけは?」というごく当たり前に聞かれるような質問にお答えしながら、「そういえばそうだったかも・・・」などと思い返していました。

美大に行こうと思ったきっかけは、高校生の時に町で見かけたあるタピストリーです。後に知ることになるのですが、地元、静岡の染色家・望月通陽氏の作品でした。望月氏は本の装丁なども手がける、本当に素敵な絵を染める作家さんです。鳥が白抜きで大きく羽ばたいている、そんな絵のタピストリーでしたが、それまで見たことのある「染物」とは異なる新鮮な印象でした。当時私も、静岡に美術館のある染織家の芹沢銈介氏の作品も、よく見に行っていましたが、やはり民藝の硬派な感じのイメージで、私の中では歴史を学びに来ているような気持ちでした。そんなとき、望月氏の作品からは、自由さとか、斬新さとか、そういうものを感じたんですね。同じ染ものなのにこうも違う・・・。ある種、驚きでした。手でものを作る仕事がしたいなぁと思い始めたのも、その辺りが最初です。

しかし、「着物で静岡の町を歩くとしたらおすすめは?」というような質問には、沈黙してしまいました。実は、あんまりないんですね。お店はいくつか紹介できましたが、やっぱり車社会だからか、ぜひ着物で歩きたい通りって、思いつきませんでした。静岡ネイティブの私がいうのも難ですが、静岡って着物後進県じゃないかなぁ。もともとは紺屋さんとかいっぱいあったのに、城下町でもあったのに、着物を着る文化はあまり残っていないように思います。戦争で丸焼けになったからかなぁ・・・。友人たちとも時折話すのですが、本当にちょうどよいポイントって思いつきません。残念。だれか知ってたら教えてください。

もうすぐ個展なので、今は日々必死です。マフラーも制作中。載せていただく「和煦」(HPも着物に関する小ネタ満載で面白いです)は3月くらいに発行だそうです。楽しみだなぁ。

|
|

« 満員御礼 | Main | 赤と黒 »

Diary」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/90493/43332812

Listed below are links to weblogs that reference 静岡の町を着物で歩く?:

« 満員御礼 | Main | 赤と黒 »