自己発見
今日は来年明けに発行の「十人十色」という雑誌のための取材を受けました。取材を受けるたびに思うのですが、自分の話をこんなに一生懸命聞いてくださるなんて、ライターの人って本当にえらい、仕事とはいえ、私のしばしば暴走する話をよくぞまとめてくださる・・・とリスペクトの気持ちで一杯です。しかも、今回のライターの岡本國治さんは、私の迷路のようになってしまったHPを隅々まで読んでくださっていました。感激
。ライターの鏡ですね。質問の仕方も面白く、リラックスしてお話しすることが出来ました。取材を受けるといいことは、お話する中で自分自身が整理できていくことです。普段、漠然と思っていたことも、いざ、聞かれて言葉にすると、「自分ってこんなことを思っていたんだぁ」と改めて考え直すわけです。
先日もプロデューサーの甲賀雅章さんとお話していて、「あなたにとって成功ってなに?」と聞かれ、私は「継続、かなぁ」とお答えしました。将来も今の織物の仕事を続けてやっていられたら、それでOKだし、その時その時のMAXの仕事をして、それを積み重ねていくしかない。その積み重ねが次の仕事を生んでくれる。そんな風に思ってお答えしました。他にも「あなたにとっての使命感は?」というのもありました。「使命感?」そんなものは考えたこともなかったので、とっさにはお返事できませんでしたが、やっぱり今の私なら「勉強すること」の一言に尽きます。織物に関する勉強、技術も精神も。今はようやく共通言語を理解できるようになってきたところで、自分なりの言葉を捜している最中です。だから自分がもっともっと勉強することで良いものを作れるようになって、将来は自分の貰ったものを後進に渡せるように、まだまだ「勉強」です。
ライターの岡本さんからも随分いろんな質問を受けましたが、その中に「静岡の残したいもの、静岡遺産になるような場所とか物は?」と聞かれました。正直、ぱっとは浮かんできませんでした。でも、考えているうちに、思い出したんです。そんな大げさなものではないんですが、それは「お茶の香り」です。静岡市には茶町という地名のところがあって、その名の通り、お茶を作っている地区です。中高生だったころ、私の通っていた学校は茶町の近くにあって、よく休み時間にベランダに出ると風向きにもよるんですが、お茶の香りが大気全体に広がっているんです。本当にホッとする香りで、みんなで、ほのぼのした思い出があります。今でも、平日の午前中に茶町のあたりを通ると、お茶の香りがふわーんと車の中に入ってきます。だから、茶町を通る時はいつも、車の窓を少し開けて、香りが入ってくるのを期待しています。目にも見えないし、手にも取れないものだけれど、とても静岡らしいんじゃないかなぁと思いました。
発行は年明けらしいです。どんな風になるんだろう、楽しみだなぁ。
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Comments
岡本です。昨日はありがとうございました。早速ブログに書いていただいたのですね。よく書かれすぎていて、ちょっと恥ずかしい。リンクでは失礼かと思いましたので、コメントにブログを紹介させていただきます。
http://kotobawork.exblog.jp/10093411/
Posted by: 岡本ZEROMUGEN | November 08, 2008 11:58 AM
http://kotobawork.exblog.jp/10093411/
拝見しました!
素敵な文、ありがとうございます。
私には言葉に出来ない、手仕事に対する真摯な気持ちみたいなことが、自然な言葉になっていて感動です。
記事も楽しみにしております!!!
Posted by: ユリ | November 09, 2008 12:22 AM